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能代(のしろ)は、大日本帝国海軍の軽巡洋艦。阿賀野型の2番艦。艦名は秋田県の米代川の下流域の別称、能代川にちなんで命名された。帝国海軍の命名慣例については日本艦船の命名慣例を参照。 ==太平洋戦争== 竣工後、能代はブーゲンビル島やニューアイルランド島カビエンへの輸送作戦に従事した。 1943年11月1日のアメリカ軍のブーゲンビル島上陸に対し重巡洋艦7隻などと共に3日トラックを出航し5日ラバウルへ到着、同日ラバウルで米第38任務部隊による空襲を受け小破した。 トラックからカビエンへの輸送作戦の際1944年1月1日カビエンで揚陸中に空襲を受け中破。 6月12日第三次渾作戦でソロン沖バチャン泊地に進出、13日アメリカ軍のサイパン来襲により作戦中止となり16日機動部隊と合流し19日、20日マリアナ沖海戦に参加。7月リンガ泊地に進出する。 アメリカ軍のレイテ島来襲に対し、能代は栗田艦隊に属し10月18日リンガ泊地を出撃した〔#捷号戦時日誌(7)p.5〕。22日、ブルネイ泊地を出撃、23日から24日空襲前に艦載偵察機を発進させた〔#捷号戦時日誌(7)p.6、#能代詳報(1)p.16〕。24日シブヤン海海戦では主砲零式弾120発、8cm高角砲210発、機銃18000発を発射し、アメリカ軍機撃墜3、不確実2、協同撃墜7を主張する〔#能代詳報(1)p.21、#捷号戦時日誌(7)p.7〕。だが、能代を含めた各艦は存在しない米潜水艦発見を報告し、空襲の最中にある艦隊は混乱した〔#能代詳報(1)pp.17-18〕。25日サマール島沖海戦では米機動部隊を追撃し、戦闘前半ではスコールと煙幕により米艦隊を見失い〔#能代詳報(1)p.6〕、午前8時38分には米駆逐艦主砲弾1発が弾薬供給所右舷上甲板に命中したが、戦死1名負傷3名で、それ以上の被害はなかった〔#能代詳報(1)pp.7、29〕。栗田健男中将から追撃停止・反転命令があるまでに能代は巡洋艦1隻撃沈、巡洋艦1隻、駆逐艦1隻撃破を記録した〔#能代詳報(1)p.7〕。午後のアメリカ軍機の空襲では、左舷後部重油タンクに破孔が生じ、浸水により左舷外軸スクリューが使用不能・発揮可能速力32ノットとなる〔#捷号戦時日誌(7)p.9、#能代詳報(1)p.8〕。対空戦闘でアメリカ軍機撃墜6、不確実6、協同8を主張し〔#捷号戦時日誌(7)p.8〕、25日の弾薬消費は主砲零式弾100発、四号通常弾160発、8cm高角砲450発、機銃24000発だった〔#能代詳報(1)p.38〕。 26日、能代を含めた栗田艦隊は帰投途中にミンドロ島の南でアメリカ軍の第38任務部隊による空襲を受けた。午前8時46分、爆弾1発が能代の高角砲弾薬供給所に命中し小火災が発生したが、これは消火に成功し、致命傷にならなかった〔#能代詳報(1)p.42〕。8時52分、左舷中央に魚雷1本が命中し、第1・第3缶室が浸水、傾斜16-26度となり、洋上に停止した〔#能代詳報(1)pp.8、42〕。魚雷の投棄や重量物の移動により傾斜8度まで回復、10時30分ごろ曳航作業がおおむね完成した〔#能代詳報(1)p.9、43〕。その時、再びアメリカ軍機20機の空襲を受けた。洋上停止中の能代は回避行動もできず、10時39分に能代の二番主砲塔右舷附近に魚雷1本が命中した〔#能代詳報(1)p.9〕。能代は艦首から沈下をはじめ、10時49分に総員上甲板が発令される〔#能代詳報(1)p.9、43〕。11時6分、総員退去命令が出され、11時13分、北緯11度42分、東経121度41分の地点で能代は沈没した〔#捷号戦時日誌(7)p.10、#能代詳報(1)pp.9,44〕。最後の戦闘で能代は主砲零式弾20発、高角砲35発、機銃11000発を発射し、撃墜3、不確実1、協同5を記録した〔#能代詳報(1)p.42、#能代詳報(2)p.3〕。能代の戦死行方不明者は87名、負傷者51名〔#能代詳報(2)p.4、#捷号戦時日誌(7)p.11〕。能代の生存者は駆逐艦浜波と秋霜に救助された〔#能代詳報(1)p.10〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「能代 (軽巡洋艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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